NexAでは、開発時のブラウザ作業に ego (lite) を使っています。
率直な感想は、「AIから操作しやすいし、普通にブラウザとして使っていても軽く感じる。結構便利」です。
AIにコードを書いてもらうだけでなく、ブラウザも触ってもらいたい。そんな開発の道具として、気に入っています。
いつものAIエージェントに、ブラウザを使わせる
ego (lite)は、Chromeと同じChromiumをベースにしたブラウザです。特徴は、外部のAIエージェントから操作できること。公式には、CodexやClaude Codeなどから ego-browser SkillとCLI を使って接続する方法が案内されています。[1]
ブラウザに内蔵されたAIだけを使うのではなく、開発で使うエージェントにブラウザ操作も任せられる。この方向性が、開発用途にはうれしいところです。
ページを開く、内容を読む、ボタンを押す、フォームに入力する。そうした操作をJavaScriptで組み合わせて実行できます。[1]
なお、MCPによるツール連携と、ego (lite)公式のSkill/CLIによる接続は別の仕組みです。この記事では、ego (lite)自体の接続方法を一括りに「MCP対応」とせず、公式の呼び方に沿って紹介しています。
開発の「直す → 確かめる」をつなぐ
コードが書けたことと、実際の画面で意図どおりに動くことは別です。開発では、画面を開いて、入力して、遷移して、結果を見る作業も必要になります。
たとえば、開発用環境なら次のような依頼が考えられます。
開発用のページを開いて、入力フォームと画面遷移を確認して。気になる表示や操作があれば、再現手順と画面をまとめて。外部送信や本番データの変更はしないで。
これは依頼の一例ですが、こうした画面確認をコード修正の流れにつなげられるところに、開発道具としての魅力があります。公式にもWebアプリのテストが用途として挙げられています。[1]
ページの読み取りには Snapshot という仕組みがあり、画面の構造や操作対象をテキストにして、ボタンや入力欄に参照番号を付けます。AIはその情報を見ながら操作を組み立てます。ただし、画像内の文字や複雑なCanvasなど、Snapshotだけでは十分に読めないものもあり、必要に応じてスクリーンショットや人の確認を組み合わせます。[2]
人とAIで、ブラウザの作業場所を分けられる
ego (lite)には Space という作業スペースがあります。エージェントが自分のSpaceで作業し、人間は自分のタブで作業を続ける、という使い方ができます。[3]
同じブラウザを使いながら、作業場所は分ける。AIに画面を操作させるために、自分の作業を止めなくてよい、という設計です。
また、初期設定でChromeのログイン状態やCookie、拡張機能などを移行でき、エージェントも引き継いだログイン環境を利用できます。[4]
ただし、ログイン済みの環境を使わせることは、そのアカウントでできる操作も任せ得るということです。送信・公開・購入・削除などは、人の確認を挟む範囲として区切っておきたいところです。Spaceがあることだけを、安全性の保証とは考えないようにしています。[3]
Chromeより軽く感じる。メモリの話は、体感と比較条件を分けて
使っていて、Chromeよりメモリを食わないように感じるのも、気に入っている点です。
ただし、これは普段の使用感です。NexAで同じページ数・拡張機能・設定にそろえて比較計測した結果ではありません。「Chromeより必ず省メモリ」とまでは言いません。
一方、公式ドキュメントには、並列作業時のメモリについて参考値が掲載されています。about:blankを開く6並列の例で、追加メモリは次のとおりです。[3]
| 実行方式 | 追加メモリの参考値 |
|---|---|
| 別々のブラウザインスタンスを起動し、プロファイルをコピー | 約15 GB |
| ego (lite)のSpaceを利用 | 約0.9 GB |
これは通常閲覧での「Chrome対ego (lite)」の比較ではありません。 タスクごとにブラウザを別起動する方式と、同じブラウザ内でSpaceを使う方式の比較です。公式自身も、厳密なベンチマークではなく、リソースの使い方を示すための数値だと説明しています。[3]
私の感じる軽さの原因がこれだとは断定できません。それでも、複数のブラウザ作業をAIに任せる際の、興味深い設計だと思います。
派手さより、開発中に使いやすいこと
NexAで使っていて評価しているのは、「AIからブラウザを操作しやすいこと」と「普段の道具として軽快に感じること」です。
コードを書くところだけでなく、その先のブラウザ作業までAIと分担できる。ego (lite)は、そんな開発環境を考えるうえで、手元に置いておきたい道具の一つです。
参考資料
機能・比較条件は2026年10月3日に公式資料を確認。使用感はNexAで利用している筆者の主観です。
Tesuji